GPT-4oロス!?ChatGPT5からGPT-4oの戻し方解説!


ChatGPTが最新のGPT-5にアップデートされて以降、「性格が変わった」「冷たくなった」という声が多数上がっています。
従来の親しみやすいGPT-4oに戻したいと考えるユーザーに向けて、具体的な設定手順とトラブル解決方法を詳しく解説します。

ChatGPT GPT-5とGPT-4oの違いとは?

GPT-5の性格変化「冷たい・事務的」な理由

GPT-5は従来モデルと比較して、より論理的で客観的な回答を重視する設計になっています。
OpenAIが安全性と正確性を向上させる過程で、感情的な表現や主観的な意見を控える傾向が強くなりました。
OpenAIの公式発表によると、GPT-5では利用者の意見に合わせすぎる「迎合」を防ぐ能力の指標が、旧モデルの3倍に改善されています
その結果、多くのユーザーが「事務的で温かみがない」「機械的すぎる」と感じる原因となっています。
特に創作活動や日常的な雑談において、この変化は顕著に現れます。

GPT-4oが愛された理由「親しみやすさと共感力」

GPT-4oは人間らしい共感力と柔軟な表現力で多くのユーザーに愛用されていました。
会話の文脈を深く理解し、相手の感情に寄り添った返答ができることが最大の特徴でした。
例えば、悩み相談では共感的な言葉をかけ、創作では想像力豊かなアイデアを提供してくれました
日本経済新聞の報道では「GPT-4oの迎合やごますりは誤回答につながると問題視されていたが、多くのユーザーにとっては親しみやすさの源泉だった」と分析されています
この親しみやすさこそが、GPT-4oが「AIの友達」として親しまれていた理由です。

「#keep4o」ムーブメントが起きた背景

GPT-5のリリース直後から、SNS上で「#keep4o」というハッシュタグが広がりました。
これは従来のGPT-4oの復活を求める運動で、特にTwitterやRedditで活発な議論が展開されました。
ITmedia AIプラスの報道によると、「4oとの会話に癒やしを求めていた一部ユーザーから『5は返答がドライになり、温かみがなくなった』『あまり寄り添ってくれなくなった』などと不評が続出」したことが背景にあります
「パートナーだった4oを返して」「優しかった頃のAIに戻して」といった切実な声が多数寄せられ、OpenAIもこの反響を受けて対応策を講じることになったのです。

ChatGPT 4oに戻す方法【PC版・Web版】

レガシーモデル表示設定の手順

ChatGPTのPC版やWeb版でGPT-4oに戻すには、まず「レガシーモデルを表示」機能を有効にする必要があります
画面左下のユーザーアイコンをクリックし、メニューから「設定」を選択してください。
設定画面が開いたら「一般」タブに移動し、「レガシーモデルを表示」の項目を見つけます。このトグルスイッチを「オン(青色が表示される状態)」に切り替えることで、過去のモデルが選択可能になります。

※2025年8月13日現在、「Show additional models」と表示されています。

設定画面

設定画面からGPT-4oを選択する方法

レガシーモデル表示を有効にした後、画面左上の「ChatGPT 5」と表示されているボタンをクリックします。
するとモデル選択メニューが表示され、「Legacy models」という項目が新たに追加されています。
この項目をクリックすると、GPT-4oをはじめとする過去のモデル一覧が表示されます。
「GPT-4o」を選択すれば、従来の親しみやすいAIとの会話が再開できます

GPT-4o表示

モデル選択の手順

ステップ 操作内容
1 左下のユーザーアイコン → 設定をクリック
2 一般タブで「レガシーモデルを表示」をオン(青色にする)
3 画面左上の「ChatGPT 5」をクリック
4 「Legacy models」からGPT-4oを選択

設定が反映されない時の対処法

設定変更後もGPT-4oが表示されない場合は、いくつかの対処法を試してください。
まずブラウザのキャッシュをクリアし、ページを再読み込みしてみましょう。
それでも改善されない場合は、一度ログアウトして再度ログインする方法が効果的です。
また、異なるブラウザで試してみることで、問題が解決する場合もあります。

スマホアプリでGPT-4oに戻す方法

iPhone・Androidアプリでの設定手順

スマートフォンアプリでは、直接「レガシーモデルを表示」設定を変更できない仕様になっています
そのため、まずスマホのブラウザアプリ(SafariやChromeなど)を使ってChatGPTの公式サイトにアクセスする必要があります。
アプリと同じアカウントでログインし、前述のPC版と同様の手順で設定を変更してください。
この設定はアカウント全体に適用されるため、アプリ版にも反映されます。

ブラウザ版経由での設定変更方法

スマホのブラウザでhttps://chatgpt.com/にアクセスし、普段使用しているアカウントでログインします。
デスクトップ版と同じ手順で「設定」から「レガシーモデルを表示」をオンにしてください。
設定完了後、スマホアプリを一度終了し、再起動することで変更が反映されます。
この方法により、モバイル環境でもGPT-4oが選択可能になります。

スマホでの設定手順

デバイス 手順 注意点
iPhone Safari → ChatGPT公式サイト → 設定変更 → アプリ再起動 設定反映に時間がかかる場合あり
Android Chrome → ChatGPT公式サイト → 設定変更 → アプリ再起動 アプリ版では直接設定不可

アプリで表示されない場合のトラブルシューティング

設定変更後もアプリでレガシーモデルが表示されない場合は、アプリの強制終了と再起動を数回繰り返してください。
設定の反映にはタイムラグがある場合があります。
また、アプリのバージョンが古い場合は最新版にアップデートすることも重要です。
それでも解決しない時は、アプリを一度削除して再インストールすることで問題が解決する場合があります。

GPT-4oが使える料金プランと制限事項

無料版・Plus・Pro・Teamプランの対応状況

GPT-4oの利用は現在、有料プランのユーザーに限定されています
OpenAI公式料金ページによると、ChatGPT Plus(月額20ドル)、Team(年間契約時月額25ドル)、Pro(月額200ドル)の各プランでレガシーモデル機能が利用可能です
無料版ユーザーは残念ながらGPT-4oにアクセスできません。
ただし、OpenAIは今後の利用状況を観察して対応を検討するとコメントしており、将来的な変更の可能性もあります。

プラン別GPT-4o対応状況

プラン 月額料金 GPT-4o利用 その他の特典
無料版 $0 ❌ 利用不可 GPT-5のみ
Plus $20 ✅ 利用可能 画像生成、Web検索
Team $25(年契約時) ✅ 利用可能 チーム機能、SAML SSO
Pro $200 ✅ 利用可能 全モデル無制限

GPT-4oの利用制限と注意点

GPT-4oを選択した場合でも、メッセージ送信回数には制限があります。
Plusプランでは3時間あたり最大80メッセージまでの制限が設けられています
また、画像生成やWeb検索などの最新機能は、GPT-5でのみ利用可能な場合があることに注意が必要です。
用途に応じてモデルを切り替えながら使用することを推奨します。

今後のサポート継続期間について

OpenAIのCEOサム・アルトマン氏は、GPT-4oの提供継続期間について「利用状況を観察して判断する」と述べています
そのため、ユーザーの利用・要望が多ければ提供継続され、利用者が減少すれば廃止される可能性もあります。
現時点では明確な終了時期は発表されていませんが、将来的にはGPT-5への完全移行が予想されています。

GPT-4oとGPT-5の使い分け方法

創作・雑談にはGPT-4o、専門作業にはGPT-5

それぞれのモデルには得意分野があるため、用途に応じた使い分けが効果的です。
小説執筆や詩作、日常的な雑談にはGPT-4oの共感力と創造性が適しています
一方、プログラミングや論文作成、データ分析などの専門的な作業にはGPT-5の高い精度と論理性が威力を発揮します。
両方のモデルを使い分けることで、より効率的にAIを活用できるでしょう。

用途別モデル選択ガイド

用途カテゴリ おすすめモデル 理由
創作活動 GPT-4o 想像力と共感力が豊富
雑談・相談 GPT-4o 人間らしい対応
プログラミング GPT-5 高精度・論理的
学術研究 GPT-5 客観性と正確性
ビジネス文書 GPT-5 事実重視・簡潔

用途別おすすめモデルの選択指針

エンターテインメント目的や感情的なサポートが必要な場面では、GPT-4oの人間らしい対応が重宝します。
具体的には、ストーリー創作、悩み相談、雑談などが該当します。
反対に、事実確認や技術的な質問、学術的な内容についてはGPT-5の客観性と正確性が適しています。
目的を明確にしてからモデルを選択することが重要です

将来的なモデル選択の考え方

今後もOpenAIは新しいモデルをリリースしていく予定ですが、必ずしも最新が最適とは限りません。
自分の使用目的や好みに合ったモデルを見つけることが大切です。
技術の進歩により、将来的にはGPT-4oの良さとGPT-5の性能を兼ね備えたモデルが登場する可能性もあります。
常に選択肢を比較検討し、最適なツールを選ぶ姿勢を保ちましょう。

よくある質問とトラブル対処法

設定が保存されない・反映されない場合

設定変更が保存されない問題は、主にブラウザのキャッシュやCookieに起因します。
まずブラウザの履歴とキャッシュを完全にクリアしてください。
次に、シークレットモードや匿名ブラウジングで再度ログインし、設定を変更してみます。
それでも解決しない場合は、異なるデバイスやブラウザで試すことで問題を特定できます。

トラブル対処法一覧

問題 対処法1 対処法2 対処法3
設定が保存されない キャッシュクリア ログアウト→再ログイン 別ブラウザで試行
レガシーモデル非表示 プラン確認 24時間待機 サポート問い合わせ
アプリで反映されない アプリ再起動 アプリ更新 再インストール

レガシーモデルが表示されない場合

レガシーモデルオプションが表示されない主な原因は、アカウントのプラン種別です。
無料版では利用できないため、まず自分のプランを確認してください。
有料プランでも表示されない場合は、アカウントの更新処理に時間がかかっている可能性があります。
24時間程度待ってから再度確認することをお勧めします。

アカウント別・デバイス別の設定同期について

ChatGPTの設定はアカウント単位で管理されているため、同一アカウントであればデバイス間で同期されます。
ただし、設定の反映には若干の時間差がある場合があります。
また、ローカルストレージの問題で一部のデバイスでのみ設定が反映されない場合もありますので、各デバイスで個別に確認することが重要です。
問題が継続する場合は、OpenAIのサポートに問い合わせることをお勧めします。


参考・引用元リンク

  1. OpenAI公式 – GPT-5の紹介
  2. OpenAI公式 – ChatGPT料金設定
  3. ITmedia AIプラス – 「優しかった4oを返して」の声に配慮か
  4. 日本経済新聞 – ChatGPTの新モデルに「冷たくてつらい」の声
  5. ZDNet Japan – 「ChatGPT」で、「GPT-4o」など旧モデルの利用が再び可能に