SD 3.5対応
Stable Diffusion ローカル インストール
2025年7月最新版:WebUI導入から商用利用まで徹底解説
Stable Diffusion 3.5の登場により、AI画像生成の世界は新たな段階に突入しました。
このガイドでは、2025年7月現在の最新情報に基づき、WindowsでのWebUI導入から商用利用まで完全網羅して解説します。
2025年7月現在の最新動向
Stable Diffusion 3.5の安定版リリース
- Large: 8.1Bパラメータ、最高品質
- Large Turbo: 4ステップで高速生成
- Medium: 2.5Bパラメータ、コンシューマー向け
- TensorRT最適化で50%高速化
商用利用ライセンスの明確化
- 年間収益$1M未満:完全無料
- 非営利利用:制限なし
- エンタープライズ:別途ライセンス
- 生成物の完全所有権
重要な変更点
2025年7月現在、Stability AIは一部のAPIサービス(Stable Video Diffusion、SD1.6)を廃止し、
SD3.0からSD3.5への自動アップグレードを実施しています。最新のSD3.5を使用することを強く推奨します。
2025年版システム要件
項目 | 最小要件 | 推奨要件 | 理想的な環境 |
---|---|---|---|
GPU(NVIDIA) | GTX 1660 Ti 6GB | RTX 3060 12GB / RTX 4060 | RTX 4080 / RTX 4090 |
VRAM | 6GB(SD1.5用) | 12GB(SDXL用) | 16GB以上(SD3.5用) |
RAM | 16GB | 32GB | 64GB以上 |
Python | 3.10.6 〜 3.10.11(3.12は非対応) | ||
ストレージ | 100GB(HDD可) | 500GB(SSD) | 1TB以上(NVMe SSD) |
SD3.5のVRAM効率性
Stable Diffusion 3.5 Mediumは従来モデルより大幅にVRAM効率が改善されています:
- SD3.5 Medium: 9.9GB VRAM(テキストエンコーダ除く)
- 従来のSDXL: 12GB VRAM
- –lowvramオプションで6GB GPUでも動作可能
AUTOMATIC1111 WebUI インストール手順
1Python 3.10のインストール
python –version
# Python 3.10.6 または 3.10.11 が表示されることを確認
- Python 3.10.6をダウンロード
- インストール時に「Add Python to PATH」にチェック
- 「Use admin privileges」にもチェック推奨
3WebUI のダウンロードと初期設定
git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git
cd stable-diffusion-webui
# webui-user.batを編集(オプション設定)
notepad webui-user.bat
推奨起動オプション(webui-user.bat):
4初回起動
webui-user.bat
初回起動は時間がかかります:
- 依存関係のダウンロード: 10-20分
- PyTorchのインストール: 5-10分
- 合計: 20-40分程度
起動完了後、ブラウザで http://127.0.0.1:7860
にアクセス
AUTOMATIC1111 WebUI インターフェース

AUTOMATIC1111 WebUIの実際のインターフェース
主要機能
- txt2img: テキストから画像生成
- img2img: 画像から画像生成
- Extras: アップスケール・顔修復
- PNG Info: 生成パラメータ確認
- Checkpoint Merger: モデル合成
- Train: LoRA・Embedding訓練
拡張機能
- ControlNet: 精密な構図制御
- AnimateDiff: 動画生成
- Regional Prompter: 領域別プロンプト
- Deforum: 高度なアニメーション
- Segment Anything: 自動マスク生成
ComfyUI vs AUTOMATIC1111 WebUI 比較
項目 | AUTOMATIC1111 WebUI | ComfyUI |
---|---|---|
学習コスト | 低い(初心者向け) | 高い(上級者向け) |
インターフェース | 従来的なWebUI | ノードベースエディタ |
カスタマイズ性 | 中程度 | 非常に高い |
ワークフロー管理 | 固定的 | 柔軟(視覚的構築) |
パフォーマンス | 標準 | 最適化可能 |
拡張機能 | 豊富(プラグイン形式) | カスタムノード |
コミュニティ | 大規模・初心者多数 | 中規模・技術志向 |
適用場面 | 日常使用・学習 | プロ用途・実験 |
AUTOMATIC1111 推奨ユーザー
- AI画像生成の初心者
- 手軽に高品質な画像を生成したい
- 豊富なプリセットを活用したい
- コミュニティの情報を参考にしたい
ComfyUI 推奨ユーザー
- 技術的知識のある上級者
- 複雑なワークフローを構築したい
- パフォーマンスを最適化したい
- 実験的な手法を試したい
Stable Diffusion 3.5 モデル詳細
SD 3.5 Large
- パラメータ数: 8.1B
- 解像度: 1024×1024推奨
- VRAM: 16GB以上推奨
- 特徴: 最高品質、プロ用途
- 生成時間: 30-60秒
SD 3.5 Large Turbo
- パラメータ数: 8.1B(蒸留版)
- ステップ数: 4ステップ
- VRAM: 16GB以上推奨
- 特徴: 高速生成、高品質維持
- 生成時間: 8-15秒
SD 3.5 Medium
- パラメータ数: 2.5B
- 解像度: 512×512〜1024×1024
- VRAM: 9.9GB(効率化済み)
- 特徴: コンシューマー向け最適化
- 生成時間: 15-30秒
SD 3.5の主要改良点
技術的改良:
- MMDiT-X アーキテクチャ
- Query-Key Normalization
- 16チャンネルVAE
- マルチ解像度対応
品質向上:
- 手・顔の描画精度向上
- テキスト生成精度向上
- プロンプト理解力強化
- カスタマイズ性向上
商用利用ライセンスガイド
2025年7月現在のライセンス状況
Stability AI Community Licenseの下で、多くの用途で無料利用が可能になりました。
ただし、使用するモデルや用途によって条件が異なるため、必ず最新の利用規約を確認してください。
無料商用利用可能
年間収益 $1M未満の組織・個人
- Stable Diffusion 3.5 全モデル
- 生成画像の完全所有権
- 再販・配布可能
- ファインチューン・LoRA作成可能
完全無料利用
研究・非営利・教育用途
- 学術研究・論文発表
- 教育機関での利用
- オープンソースプロジェクト
- 個人的な創作活動
エンタープライズライセンス
年間収益 $1M以上の組織
- 別途ライセンス契約が必要
- カスタムサポート提供
- 大規模運用向け最適化
- SLA保証
安全な商用利用のためのチェックリスト
利用前の確認:
- ☐ 年間収益が$1M未満か確認
- ☐ 使用モデルのライセンス確認
- ☐ 利用用途が制限に抵触しないか確認
- ☐ 最新の利用規約を読む
運用時の注意:
- ☐ 生成物の権利関係を文書化
- ☐ 著作権侵害リスクの評価
- ☐ 定期的なライセンス見直し
- ☐ 法務部門との連携
Google Colabでの簡単利用
ローカル環境構築が困難な場合や、高性能GPUを手軽に試したい場合は、Google Colaboratoryが便利です。
メリット
-
環境構築不要 -
高性能GPU無料利用(T4/V100) -
モバイルデバイスからもアクセス -
アップデート管理不要
制限事項
-
セッション時間制限(12時間) -
GPU利用制限(無料版) -
ファイル永続性の制限 -
カスタマイズの制約
Colab利用の基本手順
- Google Colabにアクセス(Googleアカウント必要)
- Stable Diffusion WebUI用ノートブックを検索・開く
- ランタイムタイプをGPUに設定
- セルを順番に実行して環境構築
- WebUIのURLにアクセスして利用開始
Colab Pro のメリット
月額約1,200円のColab Proでは以下の恩恵があります:
- より高性能なGPU(V100/A100)利用可能
- セッション時間延長(24時間)
- 同時実行インスタンス数増加
- 高速なメモリ・ストレージ
トラブルシューティング
「CUDA out of memory」エラー
原因:GPUのVRAMが不足している
set COMMANDLINE_ARGS=–lowvram –opt-split-attention
# 極端にVRAMが少ない場合
set COMMANDLINE_ARGS=–lowvram –always-batch-cond-uncond –opt-sub-quad-attention
- 生成解像度を512×512に下げる
- バッチサイズを1に設定
- 他のアプリケーションを終了
Python/PyTorchのインストールエラー
原因:Python 3.12使用、またはPATH設定の問題
python –version
# 3.12が表示される場合は3.10.6を再インストール
# 複数バージョンが混在している場合
py -3.10 –version
- Python 3.10.6を新規インストール
- 管理者権限でコマンドプロンプト実行
- アンチウイルスの除外設定追加
画像生成が異常に遅い
原因:CPU処理になっている、またはGPU認識されていない
nvidia-smi
# WebUI起動ログでCUDA確認
# “Using device: cuda” が表示されるかチェック
- NVIDIAドライバー更新
- CUDA Toolkitインストール確認
- –xformers オプション追加
- DPM++ 2M Karrasサンプラー使用
拡張機能のインストール失敗
原因:GitリポジトリのアクセスエラーやPython依存関係の競合
cd extensions
git clone [拡張機能のGitHubURL]
# 手動インストール後にWebUI再起動
- –enable-insecure-extension-access オプション追加
- 拡張機能を一つずつインストール
- 競合する拡張機能を無効化
コミュニティサポート(2025年版)
問題解決できない場合の相談先:
日本語コミュニティ:
- Stable Diffusion Japan(Discord)
- Reddit r/StableDiffusion_ja
- AIart Japan(Facebook)
技術的サポート:
- GitHub Issues
- Reddit r/StableDiffusion
- Stability AI Discord
パフォーマンス最適化(2025年版)
起動オプション最適化
- –xformers: メモリ効率50%向上
- –opt-split-attention: VRAM使用量削減
- –api: API機能有効化
- –autolaunch: 自動ブラウザ起動
生成設定の最適化
- サンプラー: DPM++ 2M Karras(高速・高品質)
- ステップ数: 20-25(SD3.5では15-20で十分)
- CFG Scale: 5-8(SD3.5は低めが推奨)
- 解像度: 512×512から段階的にアップ
- バッチサイズ: VRAM容量に応じて調整
ハードウェア最適化
- TensorRT: NVIDIA GPUで50%高速化
- TensorCore: RTX20/30/40シリーズで効果大
- NVMe SSD: モデル読み込み速度向上
- 高速RAM: DDR4-3200以上推奨
- 電源設定: 高パフォーマンスモード
SD3.5専用最適化テクニック
新機能の活用:
- Query-Key Normalizationの恩恵
- マルチ解像度生成の効率性
- 16チャンネルVAEの高画質
- 改良されたテキストエンコーダー
メモリ管理:
- モデル切り替え時のVRAMクリア
- 定期的なガベージコレクション
- 不要な拡張機能の無効化
- バックグラウンドアプリの終了
2025年後半〜2026年の展望
2025年7月現在、AI画像生成分野は急速な進化を続けており、年内〜来年にかけてさらなる発展が期待されています。
Stable Diffusion 4.0への期待
- さらなる高解像度対応
- リアルタイム生成の実現
- 動画生成機能の統合
- より直感的なプロンプト理解
統合開発環境の進化
- AI搭載のワークフロー自動化
- クラウド・ローカル統合環境
- ノーコード画像生成ツール
- VR/AR統合インターフェース
商用利用環境の整備
- 著作権クリアなモデルの普及
- エンタープライズ向けSaaS展開
- 法的リスク軽減ツールの開発
- 業界標準ライセンスの確立
今後習得すべきスキル
技術スキル:
- 高度なプロンプトエンジニアリング
- ControlNet・IPAdapterの活用
- カスタムLoRA・Embeddingの作成
- 動画生成・3D統合技術
ビジネススキル:
- AI生成物の権利管理
- 品質保証・検証プロセス
- クライアント要件の最適化
- ROI測定・効果分析
創作スキル:
- デザイン思考とAIの融合
- ブランドガイドライン遵守
- ストーリーテリング技術
- 多様性・包括性への配慮
まとめ:2025年7月版Stable Diffusion完全ガイド
簡単セットアップ
Python 3.10 + Git + WebUIで即座に開始
SD3.5の威力
高品質・高速・低VRAM消費の次世代モデル
商用利用OK
年収$1M未満なら完全無料で商用利用可能
2025年7月時点での重要ポイント
- Stable Diffusion 3.5が安定版として確立
- AUTOMATIC1111 WebUIが v1.10.1 で成熟
- ComfyUIとの使い分けが明確化
- TensorRT最適化で大幅高速化
- 商用ライセンスが大幅緩和
- Python 3.12対応は今後の課題
- コミュニティエコシステムが充実
- 企業導入事例が急増中
2025年7月現在、Stable Diffusionは実用段階に達し、個人から企業まで幅広く活用されています。
このガイドを参考に、最新のAI画像生成技術を存分にお楽しみください。