ChatGPTの録音モードとは?
「会議が終わったあと、議事録を書くのが地味にしんどい……」
こんな経験はありませんか?
会議中はちゃんと聞いていたつもりでも、終わってからメモを見返すと、
「結局、何が決まったんだっけ?」
「このタスク、誰がやるんだっけ?」
「先方に送る確認事項って何だったっけ?」
となることは意外と多いです。
そんなときに便利なのが、ChatGPTの録音モードです。
ChatGPTの録音モードを使うと、会議や音声メモを録音して、その内容を文字起こし・要約できます。
しかも、ただ文字にするだけではなく、
- 会議の要点
- 決定事項
- 未決事項
- ToDo
- 担当者
- 期限
- 共有メール文
のような形に整理できます。
議事録をゼロから書くのではなく、ChatGPTが作った下書きを人間が確認して整えるイメージです。
この記事では、ChatGPT録音モードの使い方と、議事録作成にそのまま使えるコピペ用プロンプトを紹介します。
ChatGPT録音モードでできること
ChatGPT録音モードでは、主に以下のようなことができます。
会議の文字起こし
会議や打ち合わせの音声を録音し、内容をテキスト化できます。
すべてを一言一句きれいに残すというより、あとから内容を確認しやすくするための文字起こしとして使うと便利です。
会議内容の要約
長い会議でも、ChatGPTに頼めば短く整理できます。
たとえば、
- 今日話したこと
- 決まったこと
- まだ決まっていないこと
- 次回までにやること
のようにまとめられます。
1時間の会議を全部読み返すのは大変ですが、要約があるだけでかなり楽になります。
ToDoの整理
会議で一番困るのが、「誰が何をやるのか」が曖昧になることです。
ChatGPTに指示すれば、会話の中からToDoを抜き出して、表形式で整理できます。
例:
| タスク | 担当者 | 期限 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 提案資料を修正する | 佐藤さん | 金曜まで | 料金表を追加 |
| クライアントに確認する | 山田さん | 明日午前 | 返信期限を確認 |
| 次回MTG日程を調整する | 田中さん | 今週中 | 候補日を3つ出す |
この形にしておくと、会議後の共有がかなりスムーズになります。
メールやSlack文に変換
録音した内容を、社内共有用の文章やクライアントへの確認メールに変換することもできます。
たとえば、
「この議事録をSlackで共有しやすい文章にして」
「クライアントに送る確認メールにして」
「上司向けに短く要約して」
と頼めます。
会議後に文章を考える時間を減らせるのが、かなりありがたいポイントです。
ChatGPT録音モードを使う前に確認すること
便利な機能ですが、使う前にいくつか確認しておきたいことがあります。
対応プランを確認する
録音モードは、対象プランで利用できる機能です。
録音ボタンが表示されない場合は、まず自分のプランを確認してみてください。
macOSデスクトップアプリで使う
録音モードは、ChatGPTのmacOSデスクトップアプリで使う機能です。
ブラウザ版やスマホアプリで探しても、同じボタンが見つからない場合があります。
「録音ボタンがない」と思ったら、まずMacのChatGPTアプリを開いているか確認しましょう。
録音前に相手の同意を取る
他の人の声を録音する場合は、必ず事前に同意を取りましょう。
会議の最初に、
「議事録作成のために録音しても大丈夫でしょうか?」
と一言確認しておくのが安全です。
無断で録音すると、トラブルにつながる可能性があります。
ChatGPT録音モードの使い方
ここからは、実際の使い方を順番に説明します。
1. ChatGPTのデスクトップアプリを開く
まず、MacでChatGPTのデスクトップアプリを開きます。
ブラウザ版ではなく、アプリ版を使うのがポイントです。
2. 新しいチャットを開く
会議ごとに新しいチャットを作るのがおすすめです。
チャット名は、あとから見返しやすいようにしておくと便利です。
例:
- 6月営業MTG
- A社 商談メモ
- 新サービス企画会議
- 採用面談メモ
- LP改善打ち合わせ
あとから検索しやすい名前にしておくと、「あの会議どこだっけ?」となりにくいです。
3. 録音ボタンを押す
チャット画面の下部にある録音ボタンをクリックします。
初回は、マイクやシステムオーディオの権限を求められる場合があります。
音声を拾うために必要な設定なので、案内に沿って許可してください。
4. 会議を進める
録音が始まったら、普段通りに会議を進めます。
ただし、録音モードを使うなら、最初に会議の目的を声に出しておくのがおすすめです。
たとえば、
「今日は新サービスのLP改善について話します」
「今日の目的は、広告予算と担当者を決めることです」
「最後に決定事項とToDoを整理します」
のように言っておくと、あとから要約しやすくなります。
5. 録音を停止して送信する
会議が終わったら、録音を停止します。
その後、録音内容をChatGPTに送信すると、文字起こしや要約が作成されます。
生成された内容をそのまま使うのではなく、必要に応じて修正・確認しましょう。
議事録作成に使えるコピペ用プロンプト
録音したあと、そのままChatGPTに任せるより、追加でプロンプトを入れた方が実用的な議事録になります。
以下をコピペして使ってみてください。
基本の議事録プロンプト
以下の会議メモを、社内共有しやすい議事録に整理してください。
出力形式は以下にしてください。
- 会議の概要
- 主な議題
- 決定事項
- 未決事項
- ToDo一覧
- 次回確認すること
ToDo一覧は、
「タスク / 担当者 / 期限 / 補足」
の表にしてください。
不明な部分は勝手に補完せず、「不明」と書いてください。
文章は硬すぎず、社内でそのまま共有しやすい自然な文体にしてください。
商談・クライアント打ち合わせ用プロンプト
以下の打ち合わせ内容を、クライアント対応用の議事メモに整理してください。
出力形式は以下にしてください。
- 相手の要望
- 相手が困っていること
- こちらから提案した内容
- 決定事項
- 次回までに確認すること
- クライアントに送る確認メール文
メール文は、丁寧すぎず、自然なビジネス文にしてください。
数字、金額、日付、担当者名は間違えると困るので、本文内で不明なものは「要確認」と書いてください。
Slack共有用プロンプト
以下の議事録を、Slackで共有しやすい短い文章にしてください。
条件:
- 長すぎない
- 決定事項とToDoがすぐ分かる
- 箇条書き中心
- 社内向けの自然な文体
- 最後に「抜け漏れがあれば追記お願いします」を入れる
1人用の音声メモ整理プロンプト
以下は、自分が話したアイデアメモです。
内容を整理して、以下の形式にまとめてください。
- アイデアの要点
- すぐ使えそうな部分
- まだ考えるべき部分
- 次にやること
- 企画書や記事に使えそうな文章
話し言葉は自然な文章に直してください。
ただし、話していない内容を勝手に足さないでください。
議事録の精度を上げるコツ
ChatGPT録音モードは便利ですが、使い方次第で仕上がりがかなり変わります。
ここでは、実際に使うときのコツを紹介します。
会議の最初に目的を言う
会議の最初に目的を言っておくと、あとから要約しやすくなります。
たとえば、
「今日の目的は、来月の広告予算を決めることです」
「今日はA社への提案内容を整理します」
「この会議では、採用ページの修正方針を決めます」
のように、最初に一言入れておくのがおすすめです。
人間にとっても、AIにとっても、会議の目的が見えやすくなります。
決まったことは「決定です」と言う
会議中は、意外と決定事項が曖昧になりがちです。
「じゃあ、それでいきましょう」
「一旦それで」
「まあ、その方向で」
という言い方だと、あとから見返したときに決定なのか仮決めなのか分かりにくいです。
録音モードを使うなら、
「これは決定事項です」
「これはまだ未決です」
「これは次回確認です」
のように、あえて言葉にしておくと議事録がきれいになります。
担当者と期限をその場で確認する
ToDoを整理したいなら、会議中に担当者と期限を言っておくのが大事です。
「資料修正は佐藤さん、期限は金曜までです」
「先方確認は山田さん、明日午前中にお願いします」
このように話しておくと、ChatGPTがToDo表にしやすくなります。
逆に、担当者や期限が会話に出ていない場合、AIが勝手に補完してしまうことがあります。
重要な部分は、会議中にちゃんと言葉にしておきましょう。
最後に5分だけ振り返る
会議の最後に、決定事項とToDoを口頭で振り返ると、議事録の精度がかなり上がります。
例:
「今日の決定事項は3つです」
「ToDoは、佐藤さんが資料修正、山田さんが先方確認です」
「次回は来週火曜に進捗確認します」
この最後のまとめがあるだけで、ChatGPT側もかなり整理しやすくなります。
ChatGPT録音モードの注意点
便利な機能ですが、注意点もあります。
文字起こしが必ず正しいとは限らない
ChatGPTの文字起こしや要約は、必ず正しいとは限りません。
特に注意したいのは以下です。
- 人名
- 会社名
- 金額
- 日付
- 契約条件
- 医療・法律・金融などの専門的な内容
- 数字を含む約束ごと
このあたりは、必ず人間が確認しましょう。
「AIが書いたから正しい」と思い込むのは危険です。
録音前に同意を取る
他人の声を録音する場合は、必ず同意を取りましょう。
会議の最初に、
「議事録作成のために録音してもよろしいでしょうか?」
と確認しておくのがおすすめです。
社外の打ち合わせや面談では、特に注意が必要です。
機密情報の扱いに注意する
社外秘の情報、個人情報、契約前の情報などを含む会議では、会社のルールを確認してから使いましょう。
特に企業で使う場合は、
- 録音してよい会議か
- AIツールに入力してよい内容か
- 誰が内容を確認するか
- どこまで共有してよいか
を事前に決めておくと安心です。
こんな人におすすめ
ChatGPT録音モードは、以下のような人におすすめです。
会議後の議事録作成が面倒な人
毎回、会議後に議事録を書くのが負担になっている人にはかなり向いています。
ゼロから書くのではなく、ChatGPTが作った下書きを直す形にできるので、作業時間を減らしやすいです。
商談やヒアリングが多い人
営業、ディレクター、コンサル、採用担当など、相手から話を聞く仕事にも向いています。
相手の要望や課題を整理しやすくなるので、打ち合わせ後の対応が楽になります。
文章より話す方が得意な人
録音モードは、会議だけでなく1人の音声メモにも使えます。
頭の中にあるアイデアを話しながら録音して、あとからChatGPTに整理してもらう使い方も便利です。
「書くより話す方が早い」という人には、かなり相性が良いです。
逆に向いていないケース
一方で、以下のようなケースでは注意が必要です。
- 一言一句正確な文字起こしが必要
- 法務・医療・金融など、正確性が特に重要
- 録音できない社内ルールがある
- Windowsやスマホだけで完結したい
- 話者ごとの発言を厳密に残したい
この場合は、専用の議事録ツールや文字起こしツールを使った方が安心です。
ChatGPT録音モードは、あくまで「議事録作成を楽にする補助ツール」と考えるのが良いです。
よくある質問
無料プランでも使えますか?
録音モードは対象プランで利用できる機能です。
録音ボタンが表示されない場合は、利用中のプランやアプリ環境を確認してください。
スマホでも使えますか?
録音モードは、macOSデスクトップアプリ向けの機能です。
スマホで同じように使いたい場合は、スマホの録音アプリや文字起こしアプリでテキスト化し、その内容をChatGPTに貼り付ける方法が現実的です。
ZoomやGoogle Meetの会議でも使えますか?
Mac上で音声を録音できる環境であれば、オンライン会議の内容整理にも使えます。
ただし、録音前に参加者へ同意を取ることは忘れないようにしましょう。
作った議事録をそのまま社外に送っても大丈夫ですか?
そのまま送るのはおすすめしません。
AIの要約には、聞き間違いや意味の取り違えが含まれる可能性があります。
社外に送る前に、数字、日付、担当者、契約条件などは必ず確認しましょう。
まとめ
ChatGPTの録音モードは、会議や音声メモを文字起こし・要約して、議事録作成をかなり楽にしてくれる機能です。
特に便利なのは、
- 会議内容の要約
- 決定事項の整理
- ToDoの抽出
- Slack共有文やメール文への変換
このあたりです。
一方で、文字起こしや要約が必ず正しいわけではないため、重要な情報は人間が確認する必要があります。
また、他の人の声を録音する場合は、事前に同意を取ることも忘れてはいけません。
「毎回の議事録作成が地味にしんどい」
「会議後に何を決めたか分からなくなる」
「音声メモをもっと仕事に活用したい」
そんな人は、まず短い打ち合わせや自分用メモから試してみるのがおすすめです。
うまく使えば、会議後の面倒な作業がかなり軽くなるはずです。
AI EBISU 